Webデザイナーが年収とお金と仕事について…(´・ω・`)

1999年よりWeb制作をはじめる30代のデザイナー。 ブラック会社勤務、残業100時間、ワーキングプア、リストラ、うつ病、不眠症などを経験。幸せなワークライフバランスを求めて。

【過去記事】Webデザイナーは苦しい

色々な人がツイートしたり、いいねしていたりしていて、興味深く読ませていただきました。


WEBデザイナーが死ぬ時 - 日めくりブログ

みんな同じものを抱えている。

プライベートも、将来(結婚とか子供とか)もWeb以外の好きなものも、友達と遊ぶのも全部やめて仕事につぎ込めば、満足いくデザイナーになるかもしれない。

とにかく時間がない。
業務をこなすのも、スキルを身に着けるのも、トレンドにのるのも、情報を集めるのもなにもかも。
やってみたいことがありすぎて、覚えたいことがありすぎて、読みたい本がありすぎて、でもすべての時間をつぎこむくらいではないと、満足いかない。

1つ何か強みをもっていればいいとは思うけど、当然上には上がいるし、自分が持っていないものをできる人を見れば、どうして自分はダメなんだろうと思ってしまう。
いい加減な人間のくせにパーフェクトを求めてしまう。よくないと思ってもやめられない。

前も書いたが経験を積めば積むほどよいデザイナーになるとは限らない。
身に着けたスキルは使わなくなるときはくるし、
ある程度経験を積んでそれなりにできるようになると、3年だろうが5年だとうが10年だろうか、たいして差はなくなると思う。
そんな中どんどん歳をとっていって、なにが残るのだろうか。


【過去記事】あるレベルのスキルに到達するととたんに伸びなくなるよね - Webデザイナーが年収とお金と仕事について…(´・ω・`)

私はいろいろな理由で、制作会社から去ることに決めた。
今は念願だった自社メディアの会社に勤務している。

おかげで残業も少なく、自分の時間を持てるようになった。
お休みも取りやすく、快適に過ごせるようになった。
お客さんがいないから調整もつきやすいし、自分がやりたいことを提案できる。
お客さんのよくわからない、納得できない理由で却下されるストレスがない。
帰って彼を迎えるご飯をつくるのに余裕もできた。
結婚して子供を産んでも働いて育てられる環境を得た。
制作会社では見つけられなかった、今まで学びたかったことを学ぶことができた。

だけど毎日思う。
やっぱりデザイナーは制作するのが現場だと。
そこから離れて、どんどん価値がなくなっていくような焦りもある。
毎日終電で働いて、いろんなお客さんの要望に応えて、そんなのがデザイナーのありき姿だと身に染みてしまった私にとって、レールから外れてしまった制作に耐えられなかったなデザイナーかと思うときもある。

デザイナーでいつづけることはできる。
けど最高のデザイナーで居続ける苦しみの葛藤にみんな悩んでいると思う。
それは時間や収入にもよる。
やっぱり、仕事はこういうものだと思っても、終電まで働いたり低所得で我慢しつづけることは現実にはできなかった。
夢は現実に負けてしまうと思った。
モチベーションなんて気力でなんとかなるものではなかった。少なくとも私は。

ずっと走りづつけることに魅力もあるし、ついていきたいと思うけど、やっぱり疲れる。
どこかで折り合いと妥協も必要なのかもしれない。

できればこういう人の気持ちが理解できないデザイナーになりたかった。